急に家族が倒れたら・・・
とても大変ですが、お金の算段をしなければなりません。
もちろん、肩代わりする余裕があれば、まったく慌てないのですが、自分の医療費は考えていても
家族の分まではなかなか難しいのではないでしょうか。
上記の手続きを覚えていたら、本人の状態で 代理で行う必要があるかもしれません。
また、急な介護を必要とするとき、自分の有給を使うのも限度があります。
私はいろいろ調べていて介護休業給付金というものがあることを知りました。
1年以上今の職場に勤務している場合は、介護休業を行うことで 傷病手当金と同じ程度の金額を受け取れる場合があります。
※介護休業給付金には 支給限度額があり、上限額は335,871円です(令和4年8月現在)
それ以上のお給料をもらっている人にとっては、少し厳しいですが 逆に上限額で生活ができるなら介護休業給付金を使ってうまく生活費の不安を解消して介護にあたるのがいいと思います。
傷病手当金や高額医療費は健康保険組合に依頼しますが、介護休業給付金は厚生労働省の管轄になり
手続きはハローワークになります。
会社からの申請(本人も可)が主になるので、2週間以上の休業が見込まれる場合は、利用することを念頭においてもいいと思います。
就労した場合、1支給単位期間において、就労している日数が10日以下でなければ、その支給単位期間については支給対象となりません。
また介護休業終了日の属する1か月未満の支給単位期間については、就労している日数が10日以下であるとともに、全日休業している日が1日以上あることが必要です。
この就労している日数は、在職中の事業所以外で就労した分も含まれます。介護休業の期間は2週間以上である必要はありません。
支給対象となる介護休業の判断において、「2週間以上の常時介護が必要な状態」とは、介護休業の対象となる期間ではなく、あくまでも対象家族が常時介護を必要とする期間をいうものであり、その期間中には病院等への入院や他の介護者による介護が行われ、被保険者本人が介護休業を取得する必要がない可能性もあります。
このため、10 日間だけ介護休業を取得し、介護休業給付を受給することも可能です。
ハローワーク管轄なので、就労を目安に様々な制限があります。
詳しくはリンク先で確認してください。
さらに次なる難関が 介護認定です。
これは地域包括センターで いろいろと相談しながら進める形になります。
介護認定を受けるまでの流れ
なお、介護認定を受けるまでの流れは以下の通りです。
- 1:地域包括支援センターに連絡する
- 2:要介護認定の申請を行う
- 3:ケアマネージャーによる訪問調査を受ける
- 4:申請結果を受け取り、居宅介護支援事業所へ連絡
- 5:ケアプラン作成
- 6:サービス持病署との連絡
また、今回は非常に強力的な先生が、いろいろな手続きで 診断書が必要になると思う
ということで、すぐに診断書を作成してくださいました。
高次機能障害ということなので、意志疎通が不可という旨の診断書をいただきました。
本人が意思疎通を図れない場合は、銀行や市役所などの手続きでその旨を伝えて代わりの手続きが必要になります。
我が家の場合は、弟が携帯の契約を5件ほどしていたので、その解約手続き。
また、車のローンもあったので、車を売却する手続き。
他にも住んでいたアパートの解約など。
長期入院、かつ 高次機能障害でおそらく施設に入るであろうという 介護が待っています。
自宅介護できればいいのでしょうが、それでも様々な対応が必要になります。
自宅介護の場合は、自宅の介護用改装費用なども補助金が出ます。
介護保険居宅介護(介護予防)住宅改修費
介護保険居宅介護(介護予防)住宅改修費とは、介護保険制度を利用することで、介護リフォーム費の補助を受けられる制度です。申請すれば住宅の改修にかかる費用が最大20万円まで1割(所得によって2~3割)の自己負担で利用できます。つまり、最大20万円かかる改修工事を、2万円の負担で行えます。
なお、上限20万円の枠は一度に使い切る必要はなく、数回に分けて申請することも可能です。
また、要支援や要介護のランクが3段階以上あがったときや、転居したときは改めて上限20万円まで補助を受けることができます。
上手く活用して自宅介護に伴う改修費用を捻出するのもいいかと思います。
他にも障害年金を受給するという手もあります。
障害年金は 傷病手当より金額が下がるので そのあたりを覚悟しながらという使い方と思います。
本人が受給手続きができない場合などを想定してどのように生活を工面するかを考える必要があります。
我が家の場合は、弟は家に戻ることは難しいのでアパートを引き払いました。
不動産屋さんによっては、診断書が必要になることもあります。
他にも携帯の解約・・・これも診断書が必要と言われました。
iPhoneだと パスコードをクリアするのも一苦労です。
docomoだと 本人確認できるもの 代理人の確認できるもの そしてSIMカードがないと解約できません。
ただし、そのSIMカードについてのみで、他の契約については教えてもらえませんでした。
KDDIは、番号に紐づく契約を調べてくれたので診断書があるとスムーズに物事が進みました。
ソフトバンクは、委任状が各番号ごとに必要ということで、さらに診断書も必要があると言われました。
KDDI と ソフトバンクは SIMカードなしでも 問題なかったのでこのあたりは契約しているキャリアで違いがあると思います。
UQモバイルにいたっては、本人が電話してくださいとのこと。
高次機能障害の 失語症は まったく念頭にない対応になっているので、難しそうです。
OCNモバイルはメールアドレスがわかれば サイト内で解決しそうです。
いやーーー 弟ってば 仕事柄なのか 携帯を10個以上持っていて
さらに 半分以上が通信契約あり・・・
気が遠くなるくらいいろいろ調べました。
幸いロックがかかっていないものもあったので、番号を調べたりもできましたが
とにかく 契約書は 血眼になって探すほうがいいです(笑)
アパートの契約書、車を持っていたら駐車場の契約書・・・
とにかく それを見つけ出し、解約の手続きやら・・・
要介護状態になってしまうと、本人に確認できないことも増えます。
冷たいようですが、不要な支払いを削って本人の収入で介護に回せるお金を作ることが大事です。
共倒れになっては 介護できなくなってしまいますから。
とにかく、この二週間で鬼のように動き、いろんな調整をして
家族のPMとして 必死に動きました。
プロジェクトマネジメントのスキルが こんなところにも活かされるとは💦
出来る人ができることをやる というのが いかに難しいか。
母親は いろんなことを受け入れきれず ずーーーっと 申し訳ないって泣いておりました。
受け入れがたい現実を どのように 受け止め 対応するか というのは 本当に人それぞれ。
私は冷血なくらい現実を受け止め、最悪を想定しそれを回避する行動をとっています。
これも逆に現実と向き合う手段なのかもしれません。
この学びに心からの愛と感謝を込めて・・・・