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Session major-arcana,tarot 6.THE LOVERS

6.THE LOVERS


THE LOVERS

若くて純粋無垢なアダムとイブが、平和なエデンの園で愛を謳歌しています。太陽の下では大天使がふたりを温かく見守っているので、無邪気に現状を楽しむことができています。しかしその後、エデンの園から追放されるふたりの遠い先には、困難を示す高い山がそびえています。選択を意味するカードでもあります。

正位置「楽しい、無邪気、甘いムード」

正位置で出た場合は、恋愛の始まりや、あらゆる幸運の到来を意味します。まだ、恋愛が始まったばかりの心がときめく状態です。幸運を掴みにいくよりも、向こうからやってくることを感じられます。また、選択の結果が望ましいものになることも表します。

逆位置「遊び半分、その場限り、別れ」

逆位置で出た場合は、純粋さの悪い面として軽やかなムードが強調され、恋愛面では、誠意のない遊び半分の楽しむ状態を示します。このカードは、人から積極的な決断を奪い、状況に流された行動へと導いてしまいます。選択の結果が望ましいものではないことも表します。

絵の解説

旧約聖書のエデンの園にいる裸のアダムとイヴと その二人を祝福するキリスト教の三大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル)の中のラファエルと思われる天使が描かれています。

元々、ラファエルはユダヤ教の天使であり、ユダヤ教では『癒しの天使』とされています。
アダムの視線はイヴに向けられイヴの視線はラファエルに向けられています。 また、イヴの後方には果実が実った『善悪を知る木』が描かれています。

善悪を知る木の実には、リンゴ説や杏説があります。二人は、『このりんごの果実を食べてはいけない』とラファエルに諭されていましたが、ある日、エデンの園に忍び込んできた蛇にそそのかされたイヴが、りんごの果実を食べてしまいました。善悪に目覚め自分の罪を知ったイヴは、アダムを道連れにするためアダムにもりんごの果実を食べさせたのです。

ラファエルは、二人がりんごの果実を食べたことを知り、二人をエデンの園から追放します。 この罪は人間が犯した『原罪(The original sin)』と呼ばれ、その後、永遠に人間が苦痛・苦悩を背負って生きるようになったと言われています。

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