Nine of Cups
「My cup runneth over – 私の杯はあふれている」という表現をご存じでしょうか?これは、幸福による喜びの感情が溢れている状況を表しています。Cupsのスートについて考えるのにとても良い表現です。
Cupsのスートは私たちの感情、つながり、心の問題を象徴しています。杯のカードは、あなたが心の底でどう感じているか、そして周りの人が心の底でどう感じているかといった深層心理を明らかにします。また、心の幸福についても語ってくれます。
Cupsのカードは、一般的に肯定的なサインです。もしあなたが恋愛について質問をしているなら、しっかり後押ししてくれるでしょう。また、このカードはあなたが恋愛において混乱しているとき、もしくは自信を失っているときに出るカードとも言われています。
Cupsのスートは蟹座、蠍座、魚座といった、感情的な水の星座と結びつきます。
Nine of Cupsはたくさんの杯を飾り、中央に座って満足そうに微笑む人物が描かれています。 これらの杯は彼の所有物で、彼の心は、これらを手に入れる事ができた喜びで満たされています。思いがけない幸運を意味します。背景が黄色一色で何も描かれていないカードは小アルカナカードではこのカードだけで、Wish cardと呼ばれ、このカードが表れたとき、願いが叶うと言われています。最初はひとつの小さな聖杯を売ることから始まりました。そして、お客さんのニーズに合わせた商品を仕入れ、提供することで商売を大きくしていったのです。商人なら良い商品を仕入れることは必須です。しかしどんなに良い商品でもそれを必要としている人に届かなければ何の価値もありません。
正位置「思いがけない幸運、当人にとって喜ばしい出来事、棚からぼたもち、自己満足、喜びに満たされる」
正位置で出た場合は、降ってわいたような幸運な出来事や、心が喜びに満たされる事を意味しています。9は個人や孤高を表す数字ですので、個人的な幸せや喜びを一人で噛み締めている状態を指しています。欲しかったものをプレゼントされたり、待ち望んでいた吉報を受け取ったり、一人の時間を満喫したり、今の幸せを噛み締めるひとときがあるのかもしれません。
逆位置「神頼み、うぬぼれる、慢心し堕落する、努力をしない、奇跡をあてにする、喜びに満たされる」
逆位置で出た場合は、うぬぼれや、棚からぼたもちに依存する事などを意味しています。気持ちは安定し、安心してはいますが、「人事を尽くす」事をしなかったり、何もしないで成果を待ってだけいる、片手落ちの状態です。あなた自身は誇れるものを持っているのですが、Cupsのスートのテーマ「つながる」ことをしていないのですから、心は満たされませんし、みんなを幸せにすることもできません。
ウイッシュカードの逆位置ですが「願いがかなわない」という意味ではありません。周りの状態、得られているものは正位置と同じですが、あなたの気持ちが違います。
絵の解説
たくさんの杯を飾り、中央に座って満足そうに微笑む人物が描かれています。
これらの杯は彼の所有物で、彼の心は、これらを手に入れる事ができた喜びで満たされています。商売を成功させたあなたは聖杯を背にしてとても満足そうです。背後の聖杯はあなたの商いの姿勢に対しての結果です。
最初はひとつの小さな聖杯を売ることから始まりました。そして、お客さんのニーズに合わせた商品を仕入れ、提供することで商売を大きくしていったのです。商人なら良い商品を仕入れることは必須です。しかしどんなに良い商品でもそれを必要としている人に届かなければ何の価値もありません。
あなたは誰がどのような商品を必要としているのか分かっています。このお得意さんにはこの聖杯、こっちのお得意さんにはこちらの聖杯、、、というように。その結果お得意さんが増え、商売は繁盛していったのです。商品の優れた点を理解し、欲しているお客さんに提供することができれば、商品もお客さんも喜び、満足してくれます。あなたは【聖杯2】に戻り、提供しあい、交換することから再び始めました。今の満足はお客さんが与えてくれたのです。あなたは背後に並べられた聖杯をお客さんの元に届け、また新しいものを仕入れるでしょう。そしてさらに商売を大きくしていくのです。