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Session major-arcana,tarot 10.THE WHEEL of FORTUNE

10.THE WHEEL of FORTUNE


THE WHEEL of FORTUNE

中央の大きな輪は、裁きの剣を持つ使者により、止まることなく回されています。輪は、古来よりチャンスや幸運のシンボルでした。TAROという神の名の聖四文字が書かれ、この輪が宇宙と全人生の流転に関わることを暗示します。輪の動きは、使者の意思によるものです。

正位置「幸運、偶然、運命的」

正位置で出た場合は、タイミングが完璧であることを表しています。裁きの剣を持つ使者が頂点に立ち、大きな幸福感を味わっている姿を示します。何かの競争であれば、トップに立った状態です。規則的に、吉凶がクルクル回っていて、タイミングが合っていて何をしていても流れにのってトントン拍子です。しかし、次の瞬間に輪は下降して、一瞬の喜びとなります。

逆位置「チャンスを逃す、悪化、落ち込み」

逆位置で出た場合は、裁きの剣を持つ使者が下降を続け、ついに輪の底辺に着いた姿を示します。どん底になり、希望を失った状態です。タイミングを外し、流れに逆らう行動をしている状態になります。しかし、次の瞬間には輪は上昇を始め、希望が見えて来るはずです。

絵の解説

文字や記号の書かれた中央の円盤にスフィンクスが座わり、蛇や狐が近くにいます。
獅子(火、右下)、牡牛(地、左下)、人(風、左上)、鷲(水、右上)が四隅で書物を読んでいます。

アヌビスは善(吉)を、テュフォンは悪(凶)を示し、これらが交互に巡って来ることをにより、人生の浮き沈みを示唆しています。 また、輪の上部には、輪の回転を操るかのように、剣を持ったスフィンクスが鎮座しています。

中央に描かれているT・O・R・Aの四文字は時計回りに読むと「TARO(T)」と読めますし、6時の場所から時計回りに読むと「ROTA」(輪)と読めます。
反時計回りに読むと【女教皇】が手にしていた書物「TORA」と読めます。
T・O・R・Aの間の文字は、ヘブライ語で神を表す神聖四文字YHVH(YHWH)です。

四隅の天使たちはあらゆる万物を構成する四大元素で、全ての流れは四大元素が基になっていることを表しています。
左上には風を司る人の天使が、 左下には土を司る牡牛の天使が、右上には水を司る鷲の天使が、右下には火を司る獅子の天使が、描かれています。

各天使は、将来に向け書物を読んで勉強しており、これから起こる変化に無限の可能性を感じさせます。
天使たちはそれぞれ自分たちの特徴、獅子は火のことを、牡牛は地のことを、人は風のことを、鷲は水のことを学び、自分のあるべき姿、自分の存在意義、この世で果たすべき役割を理解しようとしています。
(天使たちは【世界】で学びを終え、自分を自分色に染め上げています。)

蛇は狐の方に、狐はスフィンクスの方に向かっています。
四隅の天使の力を借りて、持っている力を素直に出せば、悪から善へ、低次から高次へと自然に流れて行きます。
しかし、スフィンクスも蛇の方を向いています。
頂点に達して慢心しているとすぐに下降してしまいます。
頂点に達したらスフィンクスの持っている剣で下降への流れを断ち切ることです。

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