Major Arcana~大アルカナ~

Major Arcana

もともとアルカナという言葉は、ラテン語の「アルカーヌム(arcanum)」の複数形で、「机の引き出しの中」を意味しています。そこから「引き出しに隠されたもの」を指し、転じて「秘密」や「神秘」などを表す意味となりました。大アルカナのカードには、一連の番号が振られていて、それが人生の元型のライフステージに沿って、始まり(無邪気で熱心な「愚者」)から、終わり(完成のカードである「世界」)までを表しています。大アルカナには、「人生の長い旅」が込められているというのが一般的な見方です。大アルカナは、人生の上り坂と下り坂を進んでいく普遍的な人間の性質や状況を示そうとしているのです。大アルカナの中で語られていることは精神、つまり人間の心の成長を表しています。0から生まれて、人や社会と交わることを覚えますが、9で再び一人になります。10からは、自分の内面への旅が始まり、16で一度今まで築いてきたものが壊れてしまいます。壊れた後から、また小さな光が差してきて、最期は21で自分の外の世界と自分の内面の世界が一つになるという、愚かな人間が様々な成長や試練を経て宇宙的な精神性を得るという物語とも言えます。1~22までの番号はタロットカードの種類によって、「No.8のカード」と「No.11のカード」の番号が入れ変わりますが、当サイトは世界中でもっとも使われている、ウェイト版のタロットカードの配列をもとに紹介していきましょう。