【239】アセンデッド・マスターは「あなたの人生の目的に今とりかかってください」と言っています。また、世の中に影響を及ぼすあなたの能力を信じるようにも言っています。あなたとその使命は必要とされているのです。
アンタカラナの構築虹の橋とも呼ばれる「アンタカラナ」の構築は、このうえなく素晴らしいテーマである。中略これこそ心識(マインド)を扱う真の化学であり、橋を築く材料として用いられるのはメンタル物質である。橋はまず<人格>と魂の間に架けられ、当人の進化が進むにつれ、次には魂と、霊的三極体(トライアド)とモナドの間に架設される。霊的三極体(トライアド)とは容れ物であり、これを通してモナドが作用する。ちょうど地上において、<人格>を通して魂が作用するようなものである。モナドは、霊的意志、直観、高次心識(マインド)からなる三つ重ねての容れ物を通して働くのである。アンタカラナは、糸であったものが後に太さを増し、紐ないしはコードに変わる。これはしばしば、修行者が瞑想や悟性や霊的修養を通して、あるいは具体的な霊的集中によって創り出すものとして言及される。修行者はこのプロセスにおいて、魂、のちにはモナドの支援を受けるが、最初の作業の半分は独力での遂行が課せられている。モナドからは、地上の修行者のハート・チャクラへとエネルギーの糸あるいは紐がすでに伸びている。このエネルギーの紐は、「ストラトマ」とも呼ばれる生命(いのち)の糸、あるいはシルバーコードのことである。また、魂から修行者の松果体へと繋がっている糸あるいは紐は「意識のコード」と呼ばれる。意識のコードは知識のために使われ、アンタカラナは竣工時点から叡智のエネルギーのために使われる。中略アンタカラナ構築の意図と目的は、それを自己の実現と人類への奉仕に役立てることである。第三イニシエーションまでに、この<人格>と魂を結ぶ橋は完成される。このはじめての大いなる融合は、修行者が強い心を養い、日頃から肉体や、感情体すなわち欲望体に圧倒されることのない場合に限り、成し遂げられる。この橋は、自己本位の姿勢ではなく霊的姿勢を有することと、心を常に光の中におくことの修得によって築かれる。これは意識を魂に同調した状態に保ち、そうした状態にある自分がいかに考え、感じ、行動するかを学ぶという意味である。低次自己、自我(エゴ)、肉欲、周囲の人間、環境は、われわれをそうした意識状態から何とか引き離そうとするだろうが。魂に則した奉仕を行うなかで、自分自身の力を取り戻し、自己統御がなされた状態を学ぶことは、アンタカラナの安定に大いに貢献することになる。再度強調させていただくが、先に<人格>のほうが魂に注意を向けるまで、魂の側から<人格>に注目することはない。中略この道の初心者にとって最大の危険要素は、怠慢や骨惜しみである。アンタカラナは長い期間をかけて徐々に築き上げる性質のものである。いくら駆け出しは順調でも、やがては勢いも関心もなくしてしまう類いの者が、希求するゴールに達するはずはない。人類に寄与する解放と神性の体現のみが、真の願望と呼べるものである。中略アンタカラナ構築の六つのステップアンタカラナ構築の六つのステップとは、意図、視覚化、投影、祈りと喚起、安定化、そして復活(再生)である。1 意図アンタカラナ構築の最初のステップには、施工内容の理解、それをなす決意と覚悟、目的を達成するための正しい方向付けが含まれる。また、己の力とエネルギーを、自分が精神的および霊的に達成できる最高頂にまで結集させ、その状態を維持することも含む。これは「常時心を光の中におく」という基本への回帰でもある。2 視覚化第二ステップには、光のコードや橋を構築する際の、想像力と視覚化能力の行使が含まれる。本省の終わりに、この目的達成に寄与すると思われる、ジュワル・クールの視覚化の瞑想をご紹介しよう。(るり注:第一ステップの三角形を創る瞑想をこの後抜粋しています)3 投影第三ステップには、意志あるいは意志の力の使用と、光質料からなるこの橋すなわち道筋に沿って送り出される、言葉の力の行使が含まれる。かなう限りの高次の意図をもち、視覚化されたコードを通して、意志の力を用いて「力ある言葉」を送るこの行為は、繊細な光の糸を霊的三極体(トライアド)とモナドにまで引き伸ばす。4 祈りと喚起修行者による祈りは、いまや霊的三極体とモナドあるいは霊(スピリット)の反応を喚起し、引き出す。修行者が創出した糸を通じて活動する父(モナド)は、自らの子(<魂の延長>)に会うための移動を行う。在天の父、あるいはモナドは、光質料そのものからなる投影を送り出し、それが修行者によって地上で創り出された投影と出会うのである。低次の投影と高次の投影が出会い、ここにアンタカラナが築かれる。修行者によって生み出された緊張が、モナドと霊的三極体の注目を喚起する。この双方からのコードすなわちエネルギーの橋は、訓練を通して強度を増してゆく。これすなわち光の炎である。そこにはもはや<人格>、魂、モナドという三つの別々の国という感覚は存在せず、むしろこの光の道を通じてすべての界層で機能する一つの存在という感覚に変わっている。5 安定性アンタカラナは、最初は非常に細く糸のようである。瞑想や適宜な精神生活の励行などといった、あらゆる存在レベルにおける訓練を通して、それは太く強くなり、断裂しなくなる。6 復活(再生)この最終ステップはアンタカラナの強化に関するものだが、この強化の結果、三元性の大規模な融合、混合、そして統合が起きることになる。これが第四イニシエーションでは二元性となる。この二元性は、第五イニシエーション、そしてついに第六イニシエーションすなわちアセンションにおいて一元となる。これは魂の滲透した<人格>と、それまで霊的三極体(トライアド)を通して作用してきたもなどの完全な一体化がなされるのである。意識のそうした二つの状態は、第五イニシエーションにおいて全面的に混ざり合い、アセンションであり復活(再生)である第六イニシエーションにおいて四体システムと完全に混合する。この四体(肉体、アストラル体、メンタル体、スピリット体)と<人格>は光の中に溶け込み、不死となるのである。
中心導管
中心導管とは、脊柱基底から頭頂まで伸びるエネルギーの柱を表し、チャクラの柱あるいは「スシュムナ」と呼ばれることもある。これはストラトマ、生命の糸、シルバーコードの一部である。以上はみな同じコードを指す言葉である。
精神的ないし霊的探究の旅において、もっとも重要な実践の一つは、この中心導管を太くすることと、そこから霊的残骸をすべて取り払い、きれいにすることである。中心導管は、頭の周囲と同じくらい太い円周を持つ光の柱になるのが理想である。大多数の人の中心導管は非常に細いままで、しかもそれが風呂場の水道管のように詰まっているため、効率よく機能していない。
ジュワル・クールから授かった次に示す三つの瞑想は、中心導管を太くきれいにして、アンタカラナを築くという具体的な目的を掲げた瞑想である。魂や霊(スピリット)のエネルギーは、アンタカラナやこの中心導管を通して流れることができるのだ。太くきれいで造りがいいアンタカラナと中心導管があれば、ごく控えめな願望を表明しただけでも、霊(スピリット)の光で満たされることになる。よってこの作業の重要性は、いくら強調しすぎてもしすぎることはない。ごく短時間集中して取り組むだけでも、素晴らしい結果が得られるのである。魂、あるいはモナドのマントラ詠唱を実践してみて興味深いのは、魂やモナドが仕事の半分を請け負ってくれるという体験である。
ジュワル・クールによる最初の瞑想は、三角形を創る瞑想である。
三角形を創る瞑想
- 魂の星(るり注:αチャクラ)に意識を集中しながら、「魂のマントラ」を三回唱える。魂の星を、光り輝く星あるいは太陽として視覚化する。
- 魂のマントラを三回唱えてから、思考と想像の力を使って魂の星を第三の眼の前方約三〇センチの位置まで斜めに降ろす。そして魂の星を真っすぐに地面と平行に、頭部の中心、そして中心導管であるチャクラの柱の中にまで戻す。次に魂の星を中心導管全域を通して上昇させ、もともと魂の星のあった頭上約一五センチの位置まで戻す。魂の星を上昇させる時は、とりわけゆっくり慎重に行うようにする。魂の星は文字通り、通行を妨げる霊的残骸や想念型を燃焼によって除去しながら移動する。これは自らの道具として魂の星を利用する魂と<人格>とが、協力して行う作業である。魂はこうした機会に乗じ、あなたとともに仕事をすることに常に関心を持っている。
- この第三の眼の高さで三角形を創る手順をもう一度同様に繰り返す。
- さらにもう一度同じようなプロセスを繰り返すが、今度は図にあるように、喉のチャクラの高さで三角形を創る。この喉のチャクラがかかわるプロセスも、二度繰り返す。
- 同様の手順を、ハートチャクラ、太陽神経叢のチャクラ、仙骨(性腺)のチャクラ、脊柱基底のベース・チャクラ、膝のチャクラ、足の裏のチャクラ、そして足の下約三〇センチの地中にある「地球の星」(るり注:Ωチャクラ)についても行う。それぞれのチャクラについて二度ずつ繰り返したら、全工程が終了したことになる。
この瞑想は中心導管を掃除し、アンタカラナを築く一助となる。これをやり終えたら、しばらくしてからさらに新たなステップを追加することをお勧めしたい。最後のステップでは、魂の星のさらに上に位置する魂そのものに届く三角形を創る。瞑想のこの部分は、意識を中心導管に集中させることよりも、アンタカラナを創ることへの働きかけが大きい。もしこれを妥当と見なされるのであれば、モナドあるいは「強大なるわれ臨在なり」に届く三角形を創ることも同様である。私はその二つについては、それぞれを三回ずつ繰り返し、終了時にはマントラか「力ある言葉」を唱えるようにしている。その間も、アンタカラナを視覚化し、心を常に光の中に保っておくように努めている。これはある意味で、最初に提示した瞑想と、二番目の三角形を創る瞑想を合わせていることになる、これが非常にパワフルな瞑想であることは、資格や感覚によって疑いなく確認できるだろう。
【239】アセンデッド・マスターは「あなたの人生の目的に今とりかかってください」と言っています。また、世の中に影響を及ぼすあなたの能力を信じるようにも言っています。あなたとその使命は必要とされているのです。