ルノルマンカード(Lenormand Card)とは、フランス革命からナポレオン一世の時代にかけて活躍した天才占い師マリー・アン・アデレード・ルノルマン(1772年–1843年)にちなんで名づけられた、占いに用いるカードのことである。
カード占いといえば、タロットカードや各種のオラクルカードがよく知られているが、解釈のシンプルさや展開方法の面白さが受けて、ルノルマンカードも人気が高い。
ルノルマンカードには、1枚ずつに「3船」「18犬」「21山」「9花束」といった特定の番号とモチーフが描かれており、主に36枚を1デッキ(プチ・ルノルマンカード)として使用する。このほかに、54枚を使用する場合もある(グラン・ルノルマン=グラン・ジュー・ド・ルノルマン)。1枚のカードには一つのモチーフのみ描かれており、そのモチーフが象徴するものから結果を解釈していく。
ルノルマンカードとは
マリー・アン・アデレード・ルノルマンは、 ナポレオン時代にかなりの名声を博したフランスの占い師で、フランスではルノルマンは史上最も偉大なカルトマンサーと見なされており、18世紀後半に始まったフランスのカルトマンシーの波に大きな影響を与えていく。
ルノルマンの死後、彼女の名前は、プチ・ルノルマンとして知られる36枚の図解カードや、今日でも広く利用されている単にルノルマンカードと呼ばれるいくつかのカード占いで使用されている。 36のカードは、ニュルンベルクのJohann Kaspar Hechtelによって設計された偶然のゲームであるDas Spiel der Hoffnung(The Game of Hope)の一部としても1799年ごろに公開されたカードをモデルにしている
ルノルマンカードの歴史
ルノルマンカードの原型は、「Cards of hope(希望のカード)」と呼ばれた、今でいうところの人生ゲームのようなすごろくに用いたカードであったと言われている。占い師ルノルマンの名前を冠したカードではあるが、実際には彼女の没後に完成されており、自身はルノルマンカードの作成に関与していない。
ルノルマンは、複雑な家庭環境のもとに生育したが、カード占いで天賦の才能を開花させた。当時の彼女は、高価なタロットの代わりに、安くて入手しやすい「ピケ」とよばれた32枚組のトランプで占っていたが、優れたサイキック能力でもって、貴族や富豪からかなりの信頼を得ていた。ナポレオン一世の皇后、ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネも彼女の有力な顧客の一人であったとされているが、これは彼女自身の手による自伝に記されたものであり、宣伝効果をねらった作り話であるとも言われている。それでも、ルノルマンが占い師として華々しく活躍していたことは相違ない。
この時代に、彼女が用いたことでカード占いが定着し始めたため、その後、出版社がこぞって占い用のカードを制作するようになった。そこで、ルノルマンの人気にあやかろうと、彼女の名前をカードにつけたものが、現在のルノルマンカードであると言われている。
ルノルマンカードは発売当初、故郷であるはずのフランスでは普及せず、ドイツやオランダ、オーストリアで広まっていった。このことからも、占い師のルノルマンにはほとんど関連性がないことが分かる。
Wikipediaより抜粋
なるほど、もともとボードゲームのすごろく用だから トランプの数を用いているんですね。いろんなことを当てたといわれるルノルマンさん自身は トランプ占いの方なのですね。
ルノルマンカードが没後に完成したということなので、このカードが預言力が高いわけではなく、ルノルマンさんのサイキック能力でより深みが出て、それがのちに、多くの人がメソッドを確立し、そのリーディング手腕をシェアしていくことで預言が当たる占いになったという感じでしょうか。
まぁ、トランプの起源がタロットなので、もう少しタロットをシンプルにということと、フランスではマルセイユタロットが浸透していますから、ドイツ、オランダ、オーストリアで広まるのも そういうことですね?
※上の国名を見たらF1ラウンドだわーと思っちゃいました(笑)