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2.THE HIGH PRIESTESS

THE HIGH PRIESTESS

非常に深い学識と高い知性を持ち、女性でありながらも感情に振り回されることなく、理論的かつ合理的に物事を判断し、考察する能力をもっています。椅子に座っているのは、行動よりも思考を優先しているためです。勉強と縁の深いカードです。

正位置「知力、学識、冷静、客観的」

正位置で出た場合は、知性の高さや冷静さが、プラスに働くことを示します。集中的に勉強に取り組み知力を高め、混純とした状況でも冷静に観察します。また、人の心を自然に満たし、安心感や穏やかな安らぎと清らかな判断を与えてくれます。たとえ、心が整頓されていない状況の時でも、不思議とゆとりのある思いを感じることができるよう導いてくれます。

逆位置「無慈悲、イライラ、批判精神」

逆位置で出た場合は、自信と能力の欠如が災いし、全てにおいて消極的になり何かを決断する勇気にも欠け、中途半端な状態が続きます。このカードは、人の心に迷いをもたらしそれが永遠に続くように思わせてしまいます。

絵の解説

二本の柱の間に腰掛けた【女教皇】は胸に十字架のアクセサリーをし、手に律法の書『TORA』を持っています。

長の位を得てもなお学びを続けるあなたの顔からは
「学びとは「教えてください」という自分の立場や教養に対して常に謙虚な気持ちから生まれるものです。」
という気持ちが伝わってきます。
胸に輝く十字架は
「学びとは、自分の好奇心を満たすためのものではなく、全ての人々が神の国に入れるために、自分に課せられたものです。」
という強い気持ちの表れです。

【魔術師】が他人に対してたくさんのスートを生み出してくれるように、あなたの学びもまた他人のためにあります。

あなたの両脇には二本の柱があり、幕がかかっています。
この柱は現在と未来の境目です。
足元の月、波立つ衣装はこれから起こる変化を予兆しているようですが、
あなたは背後に何があるのかまだ知りません。
もしかしたら見ないようにしているのかもしれません。
あなたは幕の向こう、未来に対して不安を感じていますが、知性や賢明さを持って対処するでしょう。
あなたが持っている書物にはその回答が書いてあります。

胸の十字架、玉型の冠などからは固く純粋な信念が伺えます。
「私にはこのお守りがついている。だから私は大丈夫。」
あなたはどんな試練(黒(Bボアズ)の柱)があろうとも、それは全て神の愛(白(Jヤキン)の柱)であると確信しています。

しかし背後の幕には女性性器を象徴するざくろが描かれています。
あなたが本当に知性と賢明さだけを持ち合わせただけの聖処女なら、
この幕にざくろが描かれている必要はありません。
あなたがいつしか素敵な男性と愛し合い、そしてこの幕(処女膜)が取り払われた時、その奥から広く豊かな感情を象徴する海が現れるのです。

あなたはまだ気づいていないかもしれませんが(またはそのことに対して不安に思っているかもしれませんが)、知性と賢明さで神が預言した世界に近づくこともできますし、心が広く愛情豊かな次の【女帝】にもなれるのです。

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