弟が心原性脳塞栓症 と診断され 意識不明の状態でした。
15年以上音信不通の弟でしたが、心不全で入院から 急転直下 塞栓症で 脳梗塞となってしまいました
病院から連絡があって、手術するかもという話だったと 脳梗塞を患った父から説明されましたが
病院へ行ってみたら、手術後で かなり絶望的な お話を伺いました。
脳の腫れが引いた二週間後、もう一度お話をお伺いしたら 最初よりは脳の壊死の範囲が狭かったとのこと。
とはいえ、失語症(全失語)、右麻痺 は変わらず 両方に若干希望のある程度という状態です。
失語症は確実で、認知力も落ちているとのこと。
それでも、Yes No の意思疎通はできそうというお話でした。
いわゆる高次機能障害 ですね。
それもかなり重症という感じです。
先生のお話を聞いてから面会しましたが、やはり簡単な問いかけは答えられますが
難しい質問になると眉間にしわがよってしまって No もしくは わからない という感じでした。
これは信じるか信じないかというお話になりますが、弟がその状態になってから
あぁ、魂レベルで理解できても、肉体に戻ると理解不能になるんだろうなぁということが多々ありました。
たとえば、弟の部屋を片付けていて、これがないね どこだろう?って つい 弟がそこにいるように語りかけてしまいます。
そうすると、ある場所を見るほうがいいように感じて あった!って見つかるとか(笑)
もう、母親はひたすら 我が家で 見えない弟に話しかけていました。
高次機能障害は 認知能力が落ちる 認知症と 似ているようで全然違います。
話せない、理解できないけれど、脳のどこかで それを理解できて こうしたい!と思う自分がいる。
その自分を表現する 方法を忘れた状態だと思います。
良く例えられるのが、全然知らない言語圏・文化圏に放り込まれて生活をするという感じのようです。
上記は 失行という症状ですが
もしかしたら、それも あるのかもしれません
何がわかって、何がわからないのかを 確認したくて
弟の愛着のあるものを 持っていきました。
自分の車の写真や、プラモデルも持っていたのでそれを見せたら 足が動いたので
車を運転しているイメージなのかもしれません。
私より本格的なF1 ファンだったはずですが リカルド とか アロンソという 名前は反応せず。
Redbullの帽子を見せましたが、文字の認識もできないのではないかなと言う所感です。
※先生に確認していないので、あくまでも感覚的にわかったんだなと感じたことです。
広島カープも好きでしたが、母がかなり 長々と話してしまったので
理解できていたかは確認できませんでした。
難しい言葉も 理解が難しいのかなぁという印象です。
また、口元を見ましたが、言葉を発することそのものを忘れてしまったのではないかな
というのも感じました。
最初の二週間は寝たきりかなぁとか車いすかなと言う状態でしたが
奇跡的に!歩きまわれるほど回復。
まだ言葉は難しいですが少しずつ着実に回復しているようです。
脳のシナプスはまだまだ解明されていないので、別のシナプスで言語表現できる方法が見つかってくれるといいなと思います。
意識的にははっきりしているけれど肉体的には表現できない
魂レベルでは理解しているけれど肉体に戻ると理解できない
そんなイメージです
この学びはかなりハードですが、おかげさまで様々なことを理解できるようになりました。
この学びに心からの愛と感謝を込めて・・・